Rondane国立公園の最高峰、Rondeslottet(2178m)に登ってきました。
ダイナミックな景色の楽しめる登りごたえのある山です。
登山口までのアプローチは自転車を使用し、テントで2泊してのんびりとRondaneを満喫してきました。
Rondeslottetはもちろんよかったですが、テント場が特に素敵でおすすめしたいです。
駆け足にはなりますが日帰り登山も可能です。
Rondaneは4月末にスキーでも訪れています。
Rondaneの山域について(野生トナカイについてなど)の情報も含めて別記事にて紹介しています。
概要
日程、アクセスなど
・日程:7月28日(金)~7月30日(日)
・天気:晴れときどき曇り
・アクセス:オスロから車で4時間
・駐車場:大きな駐車場あり(Spranget)
・通行料:MysuseterからSpranget間 30NOK(駐車料金は無料)
・駐車場の標高:1080m
・Rondvassbu(小屋・テント場)の標高:1173m
・Rondeslottet 山頂の標高:2178m
・駐車場~小屋まで距離:片道6km(自転車)
・小屋~山頂まで往復距離:12km
・小屋~山頂まで獲得標高:1240m
ルート
GoogleMap(駐車場)
山行記録
駐車場、自転車レンタルの状況
金曜日、夫の仕事が終わった後に車を走らせてOtta方面へ。
21:30にSprangetの駐車場に到着しました。
日の入りは22:30前なので、まだ明るいです。
春の駐車場はSprangetより4km手前のMysusæterですが、夏場はSprangetまで車両通行が可能になっています。
かなり大きい駐車場なので、スペースには困ることはなさそうです。
駐車場でのキャンプは禁止とのことで、Mysusæter~Sprangetの間でテント泊(前夜泊?)をしている人もちょこちょこいました。
駐車場には大量のレンタル自転車が用意されています。
SprangetからRondvassbuのDNThytte・テント場までは片道6kmの未舗装路の区間があるので、自転車を使ってアプローチする方が楽です。
レンタル料金は片道125NOKでした。
しかしながら行くときの自転車がたくさんある一方、帰るときの自転車が借り尽くされているケースが時々あるらしいので、私たちは自転車を持参しました。
とはいえ帰りに自転車が借りられなくても下り基調の道を6km歩けばいいだけなのですが…。
自転車でのアプローチはゆるやかな登りが続いた後、最後はRondvassbuの小屋と湖に向かって一気に下っていきます。
春はスキーで歩いた道を、自転車で颯爽と進んでいくのはなんだか感慨深かったです。
小屋、テント場の様子
小屋でチェックインをしてから、テントを張りました。
ノルウェーの山の中は基本的にどこでもテントを張っていいので、お金を払ってテント場を使わなくてもいいのですが、水やトイレ、下山後のビール調達など、色々と考えて今回は便利な小屋前のテント場に泊まりました。
テント場を利用する場合は、Rondvassbuの中のテーブルなども利用することが可能です。
テント泊 100NOK/人、予約は不要です。
(食事をRondvassbuで食べたい場合は要予約)
Rondvassbuの宿泊は2食付きで930NOK/人~です。
テント場は日本と違って人も少ないのでギューギューになることもなく、静かです。
凍上現象のためか地面はボコボコしていたりしますが、このくらいなら許容範囲かなと思いました。
ペグは刺さりやすいです。石はあまりありません。
日の入りと同時くらいにテントを張り終えて、次の日の登山に備えて就寝しました。
ちなみに日の入り後もすぐには真っ暗にはならないので、ヘッドライトを使う状況がありません。
しかし明るいと寝れない人はアイマスク必須。
私たちは手ぬぐいをアイマスク代わりにしたり、シュラフを深めにかぶって就寝しました。
Rondvassbuから一山超えて谷を歩く
夕方から雨予報だったので、5時半くらいに起床し、朝ご飯を食べて7時前に出発。
今日もノルウェー人はゆっくり行動なので、この時間に登り始めている人は縦走するであろう数組だけ。
しばらく静かな山歩きです。
雲は多いですが、少し標高をあげればJotunheimen方面まで景色が見渡すことができました。
小屋から200m程度標高を上げたら、いったん下ってしばらく谷の川沿いを歩きます。
このあたりでもテント泊をしている人が数人いました。
Vinjerondenを経由して岩場の登り返し
岩場をぐいぐい登って2046mのVinjerondenに到着するとRondeslottetの山頂が見えてきます。
山頂までの標高差自体は100m程度ですが、VinjerondenからRondeslottetまでは一旦100mぐいっと下り、最後に200m岩場を登り返していきます。
このあたりの岩場はまあまあ急なのでストックをしまったほうが歩きやすいです。
たまに浮石があるので気を付けながら登ります。
山頂到着
出発から4時間弱でRondeslottet山頂に到着!
到着時は雲が多かったですがだんだん晴れてきて遠くを見渡せるようになりました。
日本ではあまり見ることのないダイナミックな景色に感動します。
気を付けて下山
さて下山は急な下りの岩場。
午後になってだんだん登ってくる人も増えてきたので落石に気を付けながら下りました。
ちなみに海外で落石を起こしたり気が付いたときはなんて声をかければいいんだ?とふと思いましたが、「Rock!」など、危険が通じればいいのでしょうか。
「『Rock』と語感が近いから、日本では『ラク!』というようになったんじゃなかったっけ。」と夫に言われて調べたら確かにそういう説もあるようでした。
実際にこちらで落石に遭遇していないので、ノルウェーではどんな感じで落石を伝えているかは分からないのですが、そのうちノルウェー人に聞く機会があれば教えてもらおうと思います。
下山のときにみたRondvatnet(湖)とRondvassbuがとても綺麗でした。
Rondvatnetの前でのんびりビール・昼寝
下山後は湖の前にいくつかベンチがあるので、Rondvassbuでビールを買ってのんびり。
小屋関係の車両は通行できるので、タップビールや軽食などが売られていて、値段も街中のレストランと変わらないくらいです。
ビールは3種類から選べてうれしい。(缶ビールも売ってます)
下山後に湖を眺めながら飲むビールは格別のおいしさでした。
ビールを飲んだ後、天気もよかったのでテント前でごろごろ昼寝したりお茶をのんだりのんびり過ごしました。
自転車で駐車場まで帰着
この日も早めに雲が湧き出す予定だったので早めに起床。
景色がいいので名残惜しいですが、自転車で来た道を帰りました。
ちなみにテント場のチェックアウトは小屋のフロントがあく8時から可能です。
混むのが嫌な人は前日のうちにチェックアウトもできます。
お金の支払いはチェックアウトのときにします。
カード利用も可能でした。
最後に
岩場も多く登りごたえのあるルートでした。
夏場は日が長いので日帰りも可能なルートです。
ここの一番人気になる時期は秋だそうで、9月~10月初旬くらいの紅葉シーズンはもっと多くの人が来るそう。
テン場の雰囲気がよくてすっかり気に入ったので、また訪れそうな気がします。
来シーズンのスキールートの偵察にもなり大変有意義な時間でした。