今回の旅の中で1番、2番くらいに気に入ったSenja(セニヤ島orセンヤ島)。
ロフォーテン諸島ほど人も多くないのに、引けを取らないくらい迫力のある大自然を楽しむことができました。
▼今回の旅の全体像はこちら参照
Senja島とは
オスロを出発してから8日目、ノルウェー(スヴァールバル諸島を除く)で二番目に大きな島であるSenja島(センヤ島・セニヤ島)に到着。
ひとつの島の中で変化に富んだ地形や植生があり、ノルウェーにみられる地形を全て兼ね備えている島なので、「ノルウェーの縮図」「ノルウェーのミニチュア(Norge i miniatyr)」と呼ばています。
島の西側、外洋側は荒涼な山々が連なり、穏やかな砂浜のビーチ、群島の景色やフィヨルドも楽しめます。
島の内陸側は湿地帯、シラカバの生えるなだらかな丘があり、Senjaの南側には松林があります。
Senjaに上陸・キャンプ場へ
雨上がりにSenjaへ
移動中しばらく雨が降っていましたが、Senjaはちょうど雨上がり。
海と山の間に雲がかかっていていい雰囲気です。
赤い小屋が可愛くて車から1枚撮影。
泊まったキャンプ場
Senjaでは同じキャンプ場に2泊、適当な平地にテント張って1泊の計3泊しました。
▼キャンプ場はここ
洗濯機・乾燥機があり、シャワーも綺麗でした。
ハイシーズンだと人はそこそこ多そう。
キャンプ場に到着したのは22時頃で、キャンピングカーや車を横付けできるテントサイトはいっぱい。
駐車場から少し離れるテントならあいていたのでひとまずそこに小さいテントを張って就寝しました。
昼の12時からチェックイン開始なので、翌日に改めて電源がとれて車が横付けできるサイトをゲットしました。
Senjaのランドマーク Seglaを眺めにHestenへ登山
予想外にバズってしまった
全く想像していなかったのですが、X、旧Twitterにて初めて万バズというのを経験。
▼これ
標高558mからの景色とは思えん! pic.twitter.com/N3q9dWAjab
— moe (@moepppp8) July 20, 2024
2.9万いいねって何事。
正直ここまで伸びると嬉しい気持ち通り越してとにかく怖い。ツイート消そうかなと思うくらいでした。
というか、「もっと他にハードだった山行とか知恵絞った山行とかあるじゃん?山スキー楽しいよ、そっち見て?」と思ったのが正直なところですが、そういうのに限ってウケないんですよね。
とはいえ沢山の人の目に留まるくらい、やはり山が海からそびえたっている光景は圧巻で、特徴的だと思います。
また標高200m程度ですでに森林限界を超えるので、標高が低いのにまるでアルプスのような高度感のある景色が見られるのは北国の面白いところですね。
いいねしてくださった皆様ありがとうございました。たまにブログ見てください。
ルート
距離:6.3km
獲得標高:575m
所要時間:2時間程度
HestenまではUT.noの地図通り。隣のピーク(Stavelitippen)は今回はパス。
Hestenの下まで海沿いのトレイルを歩いたのち、往路に合流して下山。
▼UT.no
▼下山路参考
駐車場
駐車スペースは広いのでハイシーズンでも埋まることは少なそう。
駐車料金は機械もしくはEasypark(アプリ)にて。
2時間半くらい駐車して80kr程度。
▼Googlemap
出発
朝は曇り、超ガスだったので、天気が回復し始めた14時過ぎにのんびり出発。
夏は日が沈まないので、あまり時間を気にせず登れるのが北極圏登山の良いところ。
駐車場から登山口までは10分くらい歩きます。
登山口のすぐ近くは駐車禁止なので注意。
ほぼ標高0mからのスタートで、標高558mのHestenを目指します。
Seglaに直接登ることもできますが、Seglaに登るとあのシャキーンとした山の全景は見えないので、隣のHestenに登ってSeglaを眺めるパターンがメジャーです。
出発時点でSegla山頂は雲の下。
Seglaが姿を現した
もうすぐHesten山頂というところで綺麗に雲が取れてきてSeglaが姿を現してくれました。
海から垂直にそびえたつSeglaの大迫力。
登り始めて1時間ちょっとであっという間にHesten山頂到着。
思ったほど山頂に人が多くなかったので、のんびり過ごしました。
1日中快晴の日よりは人が少なかったのではと思います。
Segla直下方面に寄り道
Seglaの山頂直下方面にもゆるやかに道が伸びているのでSeglaを近くで眺めてから帰ることにしました。
この垂直の壁はしばしばクライマーにも登られていたりもします。
Seglaに登る登山道(反対側)はもっとゆるやかなので、Segla山頂に立つことも可能。
この日も何人か山頂にいるのが見えました。
下からSeglaを眺めて、往路と合流して下山しました。
下山途中、ドイツ人家族が車の鍵を無くしたとのことで捜索活動を手伝ったりしましたが残念ながら見つからず。
明日は我が身。車の鍵は二人とも持たないとダメだね、落とさないところにしまわないとね、と思った下山路でした。
旅行中に車の鍵なくすのは悲惨すぎる…。
ドイツ人家族の行く末が気になりましたが、ひとまず我が家にとってはお手軽絶景登山を楽しめたいい日になりました。
BergsøyanにてSUP
景観保護区になっている自然豊かな群島
Senjaの西側にあるBergsøyanという群島へ。
カヌートリップが人気な場所だそう。
天気が良く波が穏やかなのでSUPで行ってみます。
Bergsøyanは景観保護区域に指定されていて渡り鳥や植生の保護のために夏の間は上陸できない島があるので注意。
一番大きな島であるErtnøyaの西側は上陸禁止。
今回行ったのはKjøpmannsøyaでこの島は上陸できますが、その北側と東側にある小島への上陸は禁止です。
▼UT.noのカヌートリップのルート
▼景観保護地域(Bergsøyan landskapsvernområde)はBerg kommuneのサイトにて確認できます
▼今回はここに駐車してアクセス(ホテルから離れた駐車無料の場所に停めました)
Kjøpmannsøyaへ
Hamn i Senjaというホテルの近くから出発。
乗り出して15分程度は風やボートなども行き交う影響でやや波がありましたが、島々の間に入ってしまえば波は穏やか。
そして浅いところが多いので海の色が綺麗。
30分くらい漕いでKjøpmannsøyaに上陸。
東西に白砂のビーチがあるのでそこからが上陸しやすいです。
島の小高くなっているところでしばしのんびり寝っ転がったり、ビーチでちょっと泳いだりしました。
誰も来ないし、ぽかぽか陽気の中で美しい景色も眺められて最高。
至福の時間でした。
このあとは白夜を見るために22時半出発で登山へ行きました。
次の記事に続きます。