しろくま野遊びラボ

ノルウェーオスロ在住 自然豊かな雪国でのアウトドア記録

Ringkollenにて湖上クロスカントリースキー

Ringkollenにてクロスカントリースキーをしてきました。

凍った湖の上をクロスカントリーで歩けるコースです。

湖畔でのんびり焚火もしてきました。

 

最後に雪中焚火Tipsと、湖上を安全に進むための情報などを書いています。

 

概要

・日程:2023年3月18日(土)

・天気:晴れ

・アクセス:オスロから車で1時間15分程度(Hønefoss近く)

・駐車場:あり(50台以上は停められそう)

・通行料:45NOK(youparkにて支払い)


・スタート地点の標高:590m


・距離:14.3km

・獲得標高:220m

 

ルート

iMarkaにて、Ringkollenで検索

Ringkollen | Skiforeningen

 


Googleマップ

今回停めた駐車場

goo.gl

 

のんびり湖上クロカンを楽しむ1日

広々した駐車場からスタート

快晴の土曜日。

前日夜更かししたのもあり、昼前からののんびり出発。

夫の同僚のおすすめもあり、初めてのRingkollenへ出かけてきました。

 

小さなスキー場があったりして、ところどころに駐車スペースがあります。

今回停めた駐車場は広々していて、トイレもありました。

男女共用。

トイレのドアの建付けがいまいちですが、中はまあまあ綺麗です。

駐車場

かわいい案内看板

 

まずは湖を目指して進む

スタートしたらまずは湖を目指して進んでいきます。

最初は少し登りますが、あとは湖に向かって下り基調なコースが続きます。

良い天気で老若男女たくさんの人が歩いていました。

 

湖に到着

スタートから30分くらい進んで湖に到着。

しっかり凍った湖の上に新雪が積もっています。

 

湖の上はもちろん真っ平。木も生えていないので広々。

気持ちのいい湖上クロカンです。

 

湖上はさすがに大きな整備車は入れないので、おそらくスノーモービルなどで道をつけてくれているような様子でした。

広々とした湖

まっすぐなコース

焚火

しばらく歩いて、湖畔で焚火。

雪の中での焚火にたびたび失敗していたのですが、今回は乾いた薪を家から持参するというチート技を使ったので無事着火しました。

 

春になって、少し暖かくなってきたので、じっとしてても平気です。

真冬は着火までの間が寒すぎて、焚火しているはずなのにガタガタ震えていたので、このくらいの季節がちょうどいいかもしれません。

 

整備車の入れない小道で一苦労

湖の間の林間は、整備車が入れないのか、まあまあ荒れていました。

前日にまあまあな新雪が積もったこともあり、足を取られて下り斜面で転びまくり。

整備されているコースのありがたみを感じました。

 

滑った湖を眺めて帰ります

湖を滑り終わったら、少し標高をあげて駐車場に帰っていきます。

歩いている途中、滑った湖上を眺めることができました。

コースが一直線に引っ張ってあるのが見えて不思議な光景でした。

 

焚火でかなりのんびりしていたので、16時過ぎに駐車場に戻ったのですが、途中の道でクロカンからスノーシューに履き替えて、斜面を登っている人たちに数人会いました。

 

おそらく、日の入りの時間に合わせて、少し眺めのいい小山に登りあげているのだと思います。

確かに地図を見る感じ、クロカンルートの脇にちょこちょこ小さなピークがあります。

そういう楽しみ方もあるのか~と勉強になりました。

 

 

雪中焚火のTips

焚火は何度も経験がありますが、直火での焚火は、沢登り以外では初めて。

ましてや、雪の上&雪で木が濡れまくっている環境での焚火は色々とコツがいることが分かりました。

 

細い木から太い木へだんだん火を移す、着火剤・ライターが必要…などの基本的な焚火のことは、説明上手なサイトやyoutubeが沢山あるので割愛します。

 

雪中焚火(直火)のコツは、基本的な焚火に加えて以下の2点かなと思います。

①太めの木を下に敷いておく

②なるべく乾いた木を使う

 

①の太めの木を下に敷いておく理由は、焚火の熱で下の雪が溶けたり、鎮火するのを防ぐため。

我が家は最初、これをさぼってしまい、熾火になる前にどんどん沈下&鎮火してしまいました。

 

②の乾いた木を使う理由は、濡れているとなかなか火がつきにくいから。

(雨のあとのキャンプも同様)

冬は木に雪がついていたり、雪が溶けてしめっているケースが多いので、なかなか乾いた木が見つからないケースも多いです。

そういう場合は、濡れた表面の皮を削いでみたり、木を割ってみると、皮の下や、中心に近い方が乾いている可能性があるので試してみるといいかもしれません。

 

究極の方法は乾いた薪を家から持参することです。

我が家は火起こしに時間をかけるのが面倒なので、今回は夫のザックに2本忍ばせていきました。

もともとクロカンは軽装ですし、重さが気にならないのであればいいかなと。

(縦走登山とかでなるべく軽量化したい日だったら持っていきません。)

 

太めの薪が安定的に燃え始めれば(熾火になれば)、濡れた木も燃え始めることが多いので、2~3本あれば十分かと思います。

 

サバイバル感を味わいたい方は、ぜひ現地調達でやってみてください。

寒い日はくれぐれも体が冷えないように気を付けて…。

 

凍った湖上で安全に遊ぶには

ノルウェーでは凍った湖などの上でクロカン・スケート・釣り・スノーモービルなど、さまざまな遊びができます。

オスロから近いところだと、Sandvikaあたりでスケートをしている人はよく見ました。

 

日本ではあまり経験することのない氷上での遊びは楽しい反面、氷が割れてしまって下に落ちてしまったり、穴が開いているところに落ちてしまったり…という、事故が怖いところです。

実際、今年も事故は31件。死亡事故も2件報告されているようです。(2023年3月末現在)

 

そのような事故を防ぐために、氷の厚さなどの現在の湖面の状況や、事故を共有してくれているサイトがあるので紹介します。

氷上でのアクティビティ前はチェックしてから出かけるのが良さそうです。

 

サイトは、普段、雪崩についての予報を見るときに参照しているVarsomです。

Isという項目で氷の情報を見ることができます。

氷予報・氷の知識・事故概況などが載っています。

varsom.no

 

氷の厚さは少なくとも10㎝はあることが望ましいそう。

入り江などは氷が薄くなりやすいそうです。

また、場所が湖なのか、川なのか、フィヨルドなのかでも、安全に遊べる条件は変わるようなので、要勉強。

来年はスケートもしたいなと思っていたりするので、そのうちこのトピックは詳しくまとめておきたいなと思います。

 

明日から世はイースター休暇

ノルウェー語ではPåskeです。響きがかわいい。

我が家はPåske前半はクロカンツアーの予定ですが、後半の予定がまだ決まっていません。

クロカンしようか、山スキーしようか、お天気と相談しながら決めようと思います。

 

それではノルウェーの皆様はGod Påske!

 

日本の皆様は新年度。GWまでひと頑張りですね~!

 

おまけ

コンパクトな焚火台で有名なものならソロストーブ。

キャンプ場での焚火はもっとドでかい焚火台でやるのが好きですが、ザックに入れていって、ちょっと河川敷でソーセージ焼いたり、お湯沸かすくらいならこういう小さいものでいいのかも。

我が家は真ん中のサイズをひとつ持っています。日本にいたときは網を置いて、庭でプチ焼肉しました。七輪感覚。

(ノルウェーは決まった季節の間だけ直火での焚火もOK。日本で直火OKなところはほぼないと思います。そもそも焚火していい場所なのかは確認してくださいね~)