ノルウェーでもたくさんワラビが採れます。
ワラビはノルウェー人にとって食べる習慣がないらしく、どこも手付かずでボーボーに生えています。
日本では好きな人が多いので競争相手が多い印象ですが、ノルウェーではそこらじゅうで採り放題状態。
時期的にも、今週あたりからちょうどいい大きさに育ってきたところが多い印象です。
山菜採りの場所探し、時期、注意点などはこちらの記事で紹介しています♪
ワラビの採り方
ワラビの採り方は日本と変わらないのですが、ワラビが生えているところを見つけたら、根本をぽきぽき折って収穫していきます。
あまり小さくても食べれるところが少ないですし、育ちすぎて葉が開いてしまっているものは固いので、20cm~30cmくらいのものを収穫しています。
この日はキャンプ帰りで、保冷バッグを持っていたのでそこに入れて持ち帰りました。
通気性のいい大きな袋、カゴや、新聞紙などがあるといいかもしれません。


アクの抜き方
アク抜きのタイミング
採ったその日のうちにアク抜きをします。
時間が経つと固くなるので、必ず新鮮なうちに!
アクを抜かないと苦くて食べることができません。
また、アク抜きをすることで、ワラビ独特のぬめりが出てきます。
ノルウェーの重曹
アク抜きを日本でするときは重曹や、木灰を使いますが、ノルウェーでの重曹にあたるものはNATRON(Ruokasooda)。
友人に教えてもらいました。
似ているのはベーキングパウダー。
赤いFreiaのベーキングパウダーをお菓子つくりなどで持っている人も多いのかなと思いますが、重曹とは少し成分が異なります。
重曹(ベーキングソーダ)は炭酸水素ナトリウム単一で出来ているのに対して、ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウムに加えてほかの化合物が入っています。
Freiaのベーキングパウダーには酸性調整剤とコーンスターチが入っているようです。
もちろんベーキングパウダーにも炭酸水素ナトリウムが入っているので、アク抜き不可能ではないのでしょうが、個人的には使い慣れた重曹と同じにやりたいのでNATRONを購入しました。
余ったらお掃除にでも使いましょう。焦げた鍋が綺麗になります。
ちなみに日本の重曹と、こちらのNATRONの違いは特になし。
どちらも炭酸ナトリウムという成分単一で出来ているのは変わらないので純度の差は多少あるかもしれませんが、アク抜きの時間や、使用量は変えなくて大丈夫そうです。
本当に同じようにアク抜きできるか一応実験しました
こちらではなくNATRON(ベーキングソーダ)がおすすめ
アク抜きの方法
洗う
根本の土や、穂先のホコリ・ゴミを水洗いして落としてからアク抜きします。
根本が固ければ2㎝くらい切り落としています。
穂先に関しては、私は食感があまり好きではないので落としてしまいますが、この辺りは好みなので、穂先をつけたままでも問題ないと思います。
鍋や大きいバットでアク抜き
NATRONを使うときも、日本の重曹でのアク抜きと同じ要領で大丈夫です。
アク抜きの仕方は色んなサイトに色んな方法が書かれていますが、ともかく大事なのは「茹ですぎない&重曹を入れすぎない」ことだと思っています。
茹で過ぎるとシャキシャキ感がなくなりますし、重曹を入れすぎるとやわらかくなりすぎてドロドロになります。
私が日本にいたときからよく使うはこのレシピ。
しかしながら今回はわらび100本に対して、お湯2L、重曹茶さじ1、8時間放置だとアク(苦み)が抜けきらなかったので、次は小さじ1くらいでもいいのかも?
(ちなみに手持ちの重曹のパッケージには1Lに対して重曹小さじ1と書いていますが…)
少しアクが残ったワラビは、2Lのぬるま湯に2~3gくらい重曹を入れて数時間放置したら無事にいい塩梅にアク抜きできました。
固ければ再び熱湯を入れるのがいいのかもしれませんが、固さは問題なかったのでぬるま湯にしました。
茹で過ぎ、重曹入れすぎは元に戻せないので、お気をつけて。
アク抜きしたあとの保存
水をはった容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
タッパー、鍋、ジップロックなどに入れることが多いです。
お水は1日1回変える方が長持ちします。
我が家は1週間くらいで食べきるようにしています。
ちなみにIKEAのパスタ用フリーザーバッグがワラビとジャストフィットなのですが、ノルウェーのIKEAには売ってないのでしょうか…?
日本ではフリーザーバッグに水を入れて野菜室に立てて保存したりしていました。
ワラビの好きな食べ方をいくつか
①おひたし
まずはシンプルにめんつゆかけておひたしに。
かつお節をかけてもおいしいです。
②ワラビサラダ
ワラビの採れる時期は毎日これが食べたいくらい好きな食べ方。
キュウリ、人参、しょうがを千切りして、めんつゆ・酢と一緒に和えます。
ここにゴマ油を足してもおいしいです。
キュウリは水分が出やすいので、しっかり塩もみするのがおすすめです。
もともと参考にしていたのはこの方のレシピですが、自分の好きな感じにアレンジして今の味付けに落ち着きました。


③山菜おこわ
餅米が家になかったのですが、お餅でもできるよと友人に教えてもらいました。
ちょうど家に日本から持ってきて食べていないお餅が沢山あるので、こちらを参考に山菜おこわを作りました。
ちゃんともちもちになってびっくり!これはまた作りたいと思います。
ちなみに調味料の入ったお水だと米の浸水がうまくいかないことがあるらしく。
無洗米に調味料入りのお水を入れたら、炊きあがりの米に芯が残っていて大慌て。
せいろで少し蒸しなおしたら無事に芯なく炊けました。
炊飯器に少しお酒や水を差して、保温状態で少し置いておいても救済できるらしいです。
次は水で浸水させてから炊こうと思います。


④Fiskekakeと一緒に含め煮
わらびの煮物もおいしいです。佃煮とかもいいですね。
ノルウェーではチクワやさつま揚げの代用として、Fiskekakeを使用。
王道の煮物の味付けにしてもおいしいですし、輪切りの唐辛子やごま油などを足してもおいしいと思います。
Fiskekakeは味が染みやすく、ワラビは味が染みにくいので、先にワラビに味が付くように煮てから、最後にFiskekakeを追加して煮るのが良いと思います。


本日は以上です!
旬の味ですが、ノルウェーのスーパーには並ばないので、ぜひ探しにいってみてください♪