Vikerkoiaのロッジに泊まったあとクロカンへ行きました。
今日は前回行ったGyranfisenのさらに先、Treknattenを目指します。
概要
・日程:2023年2月26日(日)
・天気:曇り
・アクセス:オスロから車で90分
・駐車場:20台くらい駐車できるスペースあり
・通行料:100NOK
・距離:23.1km
・獲得標高:600m
ルート
GoogleMap
駐車したのはこのあたり
Treknattenを目指してクロカン
出発
本日目指すのは、1,101mのTreknattenです。
まずはGyranfisenとTreknattenの分岐まで7km程度歩きます。
以前も同じところを通っているので分かってはいましたが、このコース、登り基調なのでまあまあ疲れます。
ただ、帰りはほとんど滑るだけなので気楽です。
とにかく雪原を歩く、というイメージでいたクロカンですが、どこかピークを目指して登る、というコース取りもありなんだなあ。と感じたのがこのコースです。
板がとにかく軽い山スキーという感じです。
BCクロカンはより山スキーに近いのでしょう。
登るのは疲れますが、帰りの滑りはご褒美です。
ちなみに、滑りがままならないときにこのようなコースを目指すと、帰りに転びまくって地獄をみます。
最初のうちはアップダウン(標高差)の少ない、平坦なコースをおすすめします。
意外と遠いTreknatten
さて、あっという間に分岐。
前回はGyranfisenを目指して左折しましたが、今回はさらにまっすぐ進んでいきます。
この分岐からGyranfisenまでは1.7km、Treknattenまでは4.4km。
プラス2.7km程度なら、すぐ着くかなあ~と思っていま したが、思いのほか遠かった…。
結構長めの登り斜面がいくつも続いたあと、 細かいアップダウンの繰り返し。
しかも向かい風…。
なかなかペースがあがらず、予想以上に時間がかかりました。
この坂を登り切ったら山頂が見えるかな?と思いながら、振られること数回。
ようやくTreknatten山頂らしきところを発見。
標識が立っているのが見えました。
登頂
てっぺんまではコースがないので、最後は板を脱いでツボ足登頂。
山頂からの景色が素晴らしい。登った甲斐がありました。
曇り予報でしたが、 午後になるにつれてだんだん雲が少なくなっていき、いい景色を楽しむことができました。
森林限界を超えた雪原にクロカンルートが伸びているのを見ると、いつも立山アルペンルートを思い出します。
景色を眺めたあと、板をデポしたところまで下ります。
前にいたおじさんはスキーを履いたまま登り上げて、下りる時は手に持っていました。
岩が多いのでここはスキーで滑らない方が良いと思います。
斜度はゆるいですが凍っているところもあるので、滑落しないように注意。
帰りに大クラッシュ
さて再び板を履いて帰ります。
登り返しはあるものの、下っている時間の方が多いので、あっという間に帰れます。
風の弱いところで昼休憩も挟みました。
帰りにアクシデント発生。
Gyranfisenへの分岐を過ぎたあと、少し長めの下り斜面で夫が派手に転倒。
まあまあスピードが出ていたタイミングで、吹き溜まりに足を取られてバランスを崩して、前にすっ飛んだようでした。
いままで、私も夫も何度も転んでいますが、今回は今までで一番の大クラッシュ。
上から見ていた私は、あまりのすっ飛び具合に、「終わった…。」と思いましたが、転倒した直後は特に痛みもなく、無事に車まで滑って戻りました。
が、翌朝になって肩や腕が痛くなり、一週間近くロキソニンテープのお世話に…。
ストックが雪面に引っかかった状態で転んだので、肩と腕に変な力がかかったのでしょう。
脱臼しなくてよかった…。
コース整備時間をチェック。怪我には気を付けよう…
クロカンコースを確認するサイトのSkisporetは、コース整備に入った時間を色分けで示してくれています。
緑なら0~3時間以内、黄色なら3~12時間以内に整備が入ったよ~。ということが分かります。
逆にグレーは、14日以上整備に入っていないということです。
このコースの色分けの個人的な認識としては、
緑、黄、紫=滑りやすいだろうしGO
水色、青、グレー=荒れていたり凍っていたら嫌だからやめておこうかな
という認識でした。
今回のコースの表示は紫。
12~48時間以内に整備が入ったことになります。
紫でも問題なく滑れる日はあるのですが、ここ数日は、風が強かった影響でコースが荒れていたようです。
風で飛んできた雪でコースが消えていたり、夫が転倒した場所のように吹き溜まりができていたりしました。
12~48時間となると、時間の幅も広いので、やはり緑や黄色で示されているところを滑るに越したことはないだろうな。と勉強になりました。(現在進行形で暴風雪の場合は除く)
だいぶクロカンにも慣れ、スピードが出るようにもなってきたので転けるとダメージが 大きいです。
曲がる・止まるという動作はゲレンデスキーの板よりもしにくいですし、障害物や、急なアクシデントへの対応ができるようになるには、まだまだ修行が足りないようです。
クロカンは山スキーより安全だと思います。
が、平地ばかりのコースに飽きてきてアップダウンが多いコースを選ぶことも増えてきたので、調子に乗り過ぎないように気をつけなければ…。と肝が冷えた出来事でした。
貴重なシーズンを無駄にしないよう、怪我と病気には十分気を付けないといけませんね…。
おまけ ノルウェーで中華麺を打つ
先日、お友達の家で中華麺の打ち方を教えてもらいました。
袋麺やカップヌードルで乾麺は食べていますが、 生麺を食べる機会はノルウェーに来てからゼロ。
オスロにもラーメン屋はあるものの、 いいお値段のため気軽に行けないので、 自宅で生麺が作れるようになるのはQOL爆上がり。ありがたい限りです。
今回のクロカンからの帰宅後は、ささっとまぜそばのような、油そばのようなものを作りました。
トッピングは冷蔵庫に余っていたニラ、ネギ、卵など適当に。
おろしニンニク、生姜、豆板醤、ラー油などは各自お好みで…。
タレはリュウジ氏のyoutubeがベースです。
最高に美味しくて、一瞬でなくなりました。
生麺はいいですね。
乾麺にはない、麺のツルツル具合、太さ、風味。
ちなみにノルウェーは卵の生食OKな国です。
ノルウェー食品安全局のサルモネラ菌管理の基準が厳しいとのこと。
次は更にネギとニラをもりもりに追加したい。メンマもほしい。
肉もひき肉がいいな~。
新潟に住んでいた時、「麺者 風天」の汁なし辛肉まぜそばが大好きだったので、再現を目指そうと思います。
ノルウェーに住んでみて、特に食事面のハードシップは強く感じます。
下山後に温泉入って、そのへんの店でラーメン食べて家に帰る、なんてことは、この国では不可能なのです。
その他不便だなあ~と思うことは多々ありますが、ノルウェーに住まなければ自分で中華麺を打つこともなかったですし、毎日いい経験をさせてもらっています。
今回教えてくれたお友達もそうですが、手に入らないものを嘆くばかりでなく、自分たちでいろんな工夫をして、暮らしを豊かにしている人ってすごいなあと思います。
そして私自身もそうでありたいと思います。
これからもノルウェーで楽しく暮らせるように頑張ります。