VikerkoiaのDNTキャビン、2棟に泊まる
VikerkoiaのDNTキャビンに宿泊しました。
VikerkoiaのDNTキャビンは2棟あり、私たちは2棟両方に滞在した経験があります。
DNTキャビンの新旧で設備がどう変わるかなども参考になればと思います。
- VikerkoiaのDNTキャビン、2棟に泊まる
- 概要
- 駐車スペース・アクセス
- Vikerkoia(新しい方)の特徴、設備
- Gamle Vikerkoia(古い方)の特徴、設備
- 二つのキャビンの共通事項
- DNTキャビンでの食事について
- 料金
- まとめ
概要
DNTのホームページ
予約などはここから
UT.no
写真はこちらの方が多く載っています
Googleマップ
キャビンの新旧の表記の違い
ホームページの表示は、「Vikerkoia og Gamle Vikerkoia」となっています。
ogは英語でand、Gamleは英語でoldという意味ですので、
「Vikerkoia and Old Vikerkoia」と表記されているということです。
DNTのホームページで予約をする際は、新しい方の予約は「Vikerkoia」、古い方を予約したいときは「Gamle Vikerkoia」を選択してください。
駐車スペース・アクセス
駐車場
ロッジへ横付けはできないので、近くの道路に駐車して歩きます。
「←Vikerkoia」と書かれた小さな看板が道路の脇に出てきますので、そのあたりに車を停めます。
縦列です。
アクセス
駐車場から3分程度歩いてロッジに到着します。
ロッジまでの雪がどうなっているか心配だったのですが、2回の訪問の際は、どちらも駐車場からロッジの入口まで綺麗に雪が踏み固められて道ができていました。
最初に来た人が綺麗にしてくれたのか、DNTの関係者が道を作ってくれているのかは分かりません。
長靴を履いた方がいいかな?と考えていたのですが、丈の短いブーツなどでも雪が入ることなくアクセス可能でした。
クロカン板を履いて歩いていくことも可能だと思いますが、若干のアップダウンがあったり、小川の上の小さい橋を歩いたりするところがあるので、転ぶ危険を考えて板は履かずに行きました。
小屋の前からすぐにクロカンコースにアクセスできるので、クロカン板をロッジに持っていくのはおすすめします。
Vikerkoia(新しい方)の特徴、設備
まずは新しいキャビンの紹介です。
2018年に建てられたDNTキャビンとのことで、かなり綺麗です。
定員は16名。
ベッドルーム4つとロフトがある広めのキャビンですが、人気で予約が埋まっていることもあります。
私たちが訪問したタイミングは、予約が入っていた4人組が来なかったので、奇跡的に貸し切りでした。
外観
駐車場から歩いて、最初に出てくるのが新しい方のキャビンです。
鍵
入口の木製ポストに部屋の鍵が入っています。
DNTキーで開けて、部屋の鍵を取り出します。
内装
リビング
広々としたリビングスペースです。
ソファーが大きく、大人数で座れるところがいいポイントだと思います。
太陽光で発電しているので、電気が付きます。
新しいキャビンは断熱材がしっかり入っているのか、あたたかいです。
廊下
ベッドルームが並ぶ廊下があります。
階段でロフトに上がることができます。
ベッドルーム
今回私たちが予約したのは1番の部屋です。
2段ベッドになっています。
シーツ、枕カバーを持参します。
寝袋は昔はOKだったようですが、現在は禁止になっているとのことです。
本棚と薪ストーブ
電源
USBが二口ありました。スマホの充電をしました。
キッチン
4つ口のガス台とシンクがありました。
調理器具、カトラリー
一通り揃っています。
忘れがちなのがお箸。
フォークとナイフでも問題ないのですが、箸の方がなんだかんだ食べやすいので、我が家はいつも持参しています。
割り箸を持って行って、使い終わったら薪ストーブで燃やしてしまいます。
割り箸は冬のテント設営のアンカーとして使ったりするのもあり、日本のホームセンターで大容量のものを購入してストックしています。
調味料
塩・胡椒・砂糖などはキャビンにある場合もありますが、ないこともあるので持参した方が無難です。
キッチンペーパーもあったりなかったり。ある方が便利です。
コーヒー
豆があることは多いのですが、ドリッパー/フィルターがないことも多いので、キャビンやテント泊の日はドリップパックタイプのコーヒーを持参しています。
ちなみに日本で買うドリップパックコーヒーはこれが一番好き。ノルウェーではまだ探し中。
Gamle Vikerkoia(古い方)の特徴、設備
建てられたのは1932年。
DNT Ringerikesで最も古いキャビンだそうです。
新しい方に比べると、電気がなかったり、シンクがなかったりするので不便に感じるかもしれません。
今までにテント泊や、日本の避難小屋泊の経験がある人にとっては、カトラリーや調理道具があり、ベッドルームもあるので十分でしょう。
ただ、値段は新しい方も古い方も変わりません。
同じ値段で泊まるなら、新しい方の予約がしたくなるかもしれませんね。
このときは新しい方の予約がいっぱいだったので古い方に泊まりました。
外観
新しい方に比べるとこじんまりしています。
内装
1932年に建てられたという割には綺麗なキャビンだなあ。という印象でした。
発電していないので、電気はありません。
備えつきのろうそくや、持参したヘッドライトで明かりを確保しましょう。
スマホの充電などもモバイルバッテリーが必要です。
ベッドルーム
2段ベッドです。
薪ストーブ
薪ストーブで暖を取ります。
部屋に断熱材などは入っていなさそうなので、薪ストーブをつけないとかなり冷え込みました。
鍋ややかんなどを置いて調理も可能。
キッチン
カトラリー、鍋などは、新しい方と同様にほとんど揃っています。
ガスコンロはマッチで火をつけます。(新しい方も同様)
シンクがないので、洗い物などは桶を使用します。
排水は外へ。寒い日はつらいかも。
洗い物は、最後はお湯で流すのがキャビンのルールだそう。殺菌目的でしょうか。
二つのキャビンの共通事項
水場
新しいキャビンの近くに井戸があります。
夏も冬も使用可能。
水が若干黄色いのですが、においなどはなし。
水の色問題は、ここだけでなく、ほかのキャビンに行っても黄色いんですよね。
つららや、氷瀑が黄色いことも多いです。
なんなら自宅でもたくさん水を貯めると色がついているように見えたり、加湿器の底が茶色くなったりします。
裏磐梯のイエローフォールなどは地中から硫黄や鉄分が染み出ているので黄色くなるらしいですが、ノルウェーの水はなぜ黄色なのか…?
ノルウェーは火山は少ないと思うので硫黄ではないんだろうなあと思いますが。
今後要調査。
トイレ
新しい方の入口の正面に、トイレの建物があります。
水洗ではないですが、想像していた山小屋のトイレよりずっと綺麗。
寒いのもあり、においは特に気になりません。
トイレットペーパーなども十分な量のストックがありました。
チェックインなど
入口付近に料金表や、施設の案内図などが貼りだされていることが多いです。
大体はネットで予約するケースが多いと思いますが、日帰り利用の場合や、予約なしで来た場合などにはVippsでの支払いもできるようです。
青い記帳台があるので、名前、所属、どこから来たか、などを記載します。
DNT会員ナンバーを記載するところがあります。
電波がなくてHPにアクセスできない場合などがあるので、会員ナンバーは事前に控えておきましょう。
私はDNTからのメールをスクリーンショットで保存しています。
クロカンルート
ロッジからクロカンに出かけることが可能です。
南北にコースが取れます。
私たちは夜ごはん前に5kmくらい歩いて夕日を眺めに行きました。
DNTキャビンでの食事について
無人のキャビンでの食事は自分たちで準備します。
車が横付けできないにしても、登山でテント泊するときと違って重たいザックを長時間背負わなくていい距離にキャビンがあるので、重さはあまり気にせず、食べたいものを食べています。
ただひとつ気を付けたほうがいいことがあるとすれば、「火を使う料理は少なめがいい」ということ。
私たちが最初にDNTキャビンに泊まった際に、相部屋だったお姉さんがアドバイスしてくれました。
理由は、ガスコンロの数も限られているので、長時間コンロを使うと他の人たちの待ち時間が増えてしまうから、ということみたいです。
「ずっとコンロが使えないと、みんなお腹すいてイライラし始めるから~」と言っていました。(笑)
そんなアドバイスを踏まえて、我が家の最近の食事スタイルは、ローストビーフ、サラダ、スープの3点セットが多めです。
忘れ物があったりすると面倒なので、調味料も少なくて済むメニューで考えています。
ローストビーフは自宅であらかじめ作って、キャビンでは切るだけ。
ソースはキャビンで作ることもありますが、この日はポン酢をかけて牛タタキ風に。
サラダは白菜・人参・ツナ・塩昆布を混ぜただけ。
スープはコンロや薪ストーブで作っています。
この日は家にあった市販のスープの素で。
トマト缶に適当に野菜を足してミネストローネ風にすることも多いです。
あとは果物切ったり、パンを少し温めたり、缶詰食べたり適当に。
お酒は、ビールと、量を調整できる箱ワインが多めです。
朝ご飯はスープの残りと、パンを適当に食べて、コーヒー飲んでおしまいです。
冬だと食材が痛むのをそんなに考えなくていいので、トートバッグに適当に突っ込んで持って行っています。
夏は気温次第で持っていく材料を変えたり、保冷剤足したり、という感じでしょうか。
相部屋した人の食事を見ていると、カップスープで済ましていたりする人もいれば、トナカイ肉を使って豪華なシチューを作っていたりする人もいます。
料金
会員の成人は300NOKです。
Vassfarkoiaと料金設定は一緒でした。
新しい方も古い方も料金設定は変わりません!
まとめ
Vikerkoiaの新旧ふたつのキャビンに宿泊して、設備の違いなどが勉強になりました。
新しい方に泊まると、ずっと新しい方に泊まりたくなってしまうのですが、日本の泊まり登山に慣れている人にとっては古い方でも十分ゆったり泊まれると思います。
キャビンに泊まると、朝日や夕日、星空などをのんびり楽しむこともできて、次の日もすぐに遊びに出かけることができます。
特に冬は四方が壁に囲まれていて、あたたかいところで眠れるのは天国ですね。
(とはいえ、そろそろテント泊の不便さが恋しくなってきたりもするのですが…)
夏はもっと混みあうようですが、近くの湖でマス釣りができるということもUTに書いているので、トレイルと釣りを楽しむ滞在も計画したいな~と思います。