しろくま野遊びラボ

ノルウェーオスロ在住 自然豊かな雪国でのアウトドア記録

ノルウェーに半年住んでみて

早くもノルウェーにやってきてから半年が経ちました。

 

ノルウェーに来たときは冬至間近の頃でしたが、今や一番日の長い季節になりました。

日照時間はオスロの冬至で6時間弱、夏至では18時間弱

見える世界が季節によって全く違うことにびっくりしながら過ごしています。

 

また今回もとりとめのない話ばかりにはなりますが、半年住んでみて感じたこと、気が付いたノルウェーのあれこれを記録しておきたいと思います。

 

 

ノルウェーの一番いい季節は夏

我が家は山スキーが好きなので、雪のある季節がそれなりに好きです。

気が滅入りそうなほど暗いノルウェーの冬も、それなりに楽しんで過ごせた方なのかなと感じています。

 

それでも、ノルウェーで初めての春、夏を経験した今は、ノルウェーの一番いい季節は夏だろう!と思います。

もう冬はいいや…と思いたくなるくらい、ノルウェーの夏は最高です。

 

今年は特に雨が少ないと聞いていますが、オスロはよく晴れます。

冬も、日本海側に住んでいた頃と比べれば晴れてますが、夏はもっと天気がよくてびっくり。

 

オスロの冬はとにかく寒くて道には常に残雪があって足元が悪いので、どうしても外出がおっくうになりますが、夏は思っていたよりずっと暖かく、かといって暑すぎないので外にいるのが気持ちいいです。

街を歩く人達の顔も明るいですし、カフェやレストランのテラス席で談笑している人や、ピクニックをしている人を見ると元気が出ます。

夏になり子羊ちゃんがちらほら

晴れた日はサウナ後の水風呂が一層気持ちいい

 

日光浴と皮膚がんについて

夏に関連して、ノルウェーに来てからびっくりしたのが日光浴をしている人の多さ。

公園、湖畔、海岸沿いなどで、水着になって肌を焼いている人がたくさんいます。

 

明るい季節が貴重だからこそ日光浴したい気持ちはとても分かる一方、ノルウェーでは皮膚がんが増えていて、この日光浴も原因のひとつとして挙げられているよう。

 

皮膚がんというと紫外線の強いオーストラリアで多いイメージだったものの、オーストラリアは国を挙げての皮膚がん対策の結果、患者が減少傾向に転じているらしく、今やノルウェーの発症率はオーストラリアを上回っているとのこと。

 

さすがにノルウェー国内でも問題視されているようで、日焼け止めの使用が推奨されています。

 

そもそもなぜノルウェーでこんなに日光浴したがるのかについては、太陽を浴びるのが気持ちいいという理由に加えて、「日焼けしている肌が美しい」と言われるからという理由もあるそうです。

白い肌が美しい、と言われることの多い日本人にとっては、ちょっと驚き。

 

日本では逆に日焼け対策をし過ぎてビタミンD不足が指摘されているらしいので、日光を浴びすぎも浴びなさすぎも体に良くないですね。

 

病院の疾患啓発のページでもルッキズムの問題について触れるような内容もあり、興味深いなと思ったりしました。

ノルウェーで皮膚がんが増加するのはなぜですか?- ボルバット (volvat.no)

 

晴れた日のビーチや湖近くにはいつも人がいっぱい

 

旬の食材を楽しんで季節を感じる

春、夏と暖かい季節になり、スーパーに並ぶ食材のラインナップの変化を感じています。

特にノルウェー産の野菜がちょこちょこ出てくるはうれしいです。

冬の間はじゃがいか、にんじんくらいしかノルウェー産のものが売っていない印象でした。

 

春になって購入できてうれしかったのはやわらかいキャベツ。

こちらで通年売っているキャベツは繊維が多くて、生で食べるにはいまいちなのですが、春キャベツみたいなものはやわらかくてサラダとして食べてもおいしいです。

 

最近はノルウェー産イチゴのおいしさにびっくりしています。

オランダ産などのものと比べると割高ですが、とっても甘くて大好きになりました。

 

日本にいるときも、なるべく旬の食材で料理がしたいなあと思っていましたが、ノルウェーに来てからは否が応でも旬の食材しか手に入らないような状況が発生するので、より旬を意識した食事ができていると思います。

真っ赤なイチゴ。
パン屋でもイチゴデニッシュが!

最近は杏を買えたのでシロップを作りました

 

ノルウェー語の学校に行ってみて

春からノルウェー語を習っています。

既に通って3か月くらいが経ちましたが、大人になってから新しい言語を勉強するって楽しいなーと思っています。

発音も難しいですし、男性名詞、女性名詞、中性名詞など英語にはないルールがあるので、毎日ヒーヒー言っていますが、街を歩いていたり、インターネットでの調べもので段々分かる言葉が増えてきて楽しいです。

 

また、ノルウェー人の方に、ノルウェー語を習っている、というとすごく喜ばれるなあという印象があります。

基本的にみなさん英語が堪能なので、英語でのコミュニケーションで問題はないのですが、確かに自国の言語を学んでもらえるってうれしいですよね。

日本語が喋れるノルウェーの人と会えると私もうれしいです。

 

まだまだ最初のあいさつと簡単な会話だけしかノルウェー語で話せないですが、いつかは山で出会った人とノルウェー語でいっぱいおしゃべりできるようになりたいなあと思っています。

教科書に自然の話が出てくることが多いです

 

以上、半年住んで暖かい季節を知ったあとの記録でした。

 

次はまた1年経ったときにでも書こうと思います。

8月末くらいからはすでに秋だと聞いているので、夏ももうあっという間に去ってしまうのかなと思うと寂しいですが、キノコ狩りやベリー摘みができる日を楽しみにしています。