しろくま野遊びラボ

ノルウェーオスロ在住 自然豊かな雪国でのアウトドア記録

美しいHelgelandの島巡り③Lovund

パフィンの営巣地の島、Lovundへ行きました。

アクセスの大変な場所ですが、静かでのんびりした時間の流れている素敵な島です。

Lovund上陸前後に見た山々や渦潮などもユニークで面白かったです。

 

▼前回の記事はこちら

shirokumanoasobi.com

 

 

七姉妹を眺める

Helgelandのランドマークの山 De syv søstre

Lovundに向かう船の出ているStokkvågenの港を目指します。

最短距離で行くにはNesnaという街を経由しますが、Nesna行きのフェリーの本数が少なくちょうどいい時間がなかったのでMo i Ranaの街経由で行きました。

 

ドライブ中にHelgelandのランドマーク的な山脈、De syv søstre(7姉妹)を眺めることができました。

7つのピークがあることが名前の由来。

距離26km、獲得標高3,525mと長丁場になりますが、縦走できます。

 

▼UT.no

ut.no

 

De syv søstre(7姉妹)
7つのピーク 分かりますか?

 

Lovund島

Lovund行きのフェリーに乗船

Stokkvågenからフェリーに乗ってLovundへ向かいます。

3時間くらいの長めの船旅。

船内にはWi-fiがありましたが無制限ではないので1時間ちょっとで切れました。

ワッフルや軽食などが買える売店があります。

Lovund島は遠くから見ても分かる三角形の島。

Lovundが見えてきた

アイス買えます

 

野営地探ししてパフィン観察へ

Lovund島には夕方到着。

ホテルも1軒しかないこじんまりした静かな島です。

日帰りで来る人も多いです。

自然享受権の範囲内でテントを張ることは可能なので我が家はテントを張って泊まることに。

 

パフィンの見れる場所の近くに10台くらい駐車できるスペースがあり、キャンピングカー数台、同じくテントで泊まりに来た人たちも何人かいました。

 

▼このあたりに駐車

https://maps.app.goo.gl/8kmWVL7pZmhdGCFZ9

 

テントを張ってから夜ご飯

 

パフィンは昼間は海にいて朝夕は営巣地に帰って来るそうなので、夜ご飯を食べてからのんびりパフィンを見に行きました。

10分くらいゆるやかな山道を登った先で見ることができます。

 

Lovundには繁殖のために4月~8月の間に約20万羽のパフィンが来るそうで、かつてはパフィンを狩って肉や羽毛をとることがLovundの主要な産業だったそう。

 

繁殖保護のためパフィンの近くに行けないように柵があるので間近ではみれないですが、パフィンの特徴的なぽってりした体やくちばしを見ることができます。

写真はiPhoneオンリーの我が家はさすがにパフィンは写真に収めらなかったのは残念!

そして双眼鏡を持ってこなかったのを大後悔。せっかく来るなら双眼鏡がある方がよかったと思います。

 

▼パフィンの営巣地はこのへん

https://maps.app.goo.gl/vRgakw1urnucUJhV9

 

ちょっと登ってパフィンのいる崖へ

空にある黒い点々がパフィン

パフィンについての説明の看板がありました

パフィンの糞が降ってきた
頭上注意です

こんな子を写真に収められたらいいよねえ…
Visit norwayより)

 

島散策

パフィンを見てから島内散策。

夕日がきれいです。

山の上から素敵なビーチを発見したりしました。

夕方到着・翌日の朝には出発する予定にしていましたが、Lovundは思いのほか静かで綺麗で良い島だったので、次来るときはのんびり2泊くらいしたいです。

営巣地の崖を遠目から見るとこんな感じ

Multeがいっぱい生えていました

島の奥に綺麗な白砂のビーチを発見
夕日が綺麗でした

 

北極圏に入る

北緯66度33分を通過

再び3時間フェリーで揺られてLovundからノルウェー本土に戻ります。

海沿いを通ってひたすら北上したので、Lovundのあともフェリーに複数回乗船。

KilboghavnからJetvik間のフェリーの間で、北極圏を通過しました。

北極圏の境界である北緯66度33分付近には像が建っていて、船内のアナウンスもありました。

北極圏境界に建つ像

 

ノルウェーで2番目に大きな氷河

海沿いをドライブしていくとノルウェーで2番目に大きな氷河 Svartisen glacier(スヴァルティセン氷河)が見える場所に到着。

ボートに乗ると氷河の末端のすぐ近くまで行けます。

天気が良ければ登山して氷河のすぐ脇にあるDNThyttaに泊まりに行きたいなと思っていましたが生憎の雨予報なので断念。

Svartisen氷河
海に流れ込んでいます

 

▼氷河近くのDNT hytta

ut.no

 

注意書きの看板
「Glacial avalanche」という初めて聞いた単語

 

世界最速の渦潮

Nordland最大の都市、Bodøの手前にあるSaltstraumen(サルトストラウメン)海峡渦潮が有名!

行くまで知らなかったですが、実は世界最速の渦潮だそう。

満潮時に最も強いらしいので潮位をチェックしていくのがおすすめ。

 

ちなみに渦潮の水流の速さはSaltstraumenが40km/h鳴門は15km/hだそうで、Saltstraumenの方がずっと速いですが、大きさは鳴門の方がずっと大きいそう。

鳴門の渦潮を見たことがある夫の反応は塩でした。

写真だとよく分からないけど巻いてました

 

北極圏少し過ぎたあたりで走行距離は2,000kmを越えました。

このあとはBodøやNarvikなどに寄り道しながらSenja島へ向かいました。いよいよロフォーテンも射程圏内に。

 

今回はLovundに寄ったこともあり海沿いで北上しましたが、船の乗り継ぎなどがたくさんあり時間がかかるので、最短距離でロフォーテンなどに行くならE6がおすすめです。

 

次回はSenjaとAndøyaの綺麗な海と、白夜についての記事になると思います!