Helgelandの記録その②です。
今回は世界遺産に登録されている島であるVega(ヴェガ群島)について書いています。
▼前回の記事はこちら
Vegaøyan(ヴェガ群島)
世界遺産の島
主島Vegaとその周りの6500もの島々を含めたVegaøyan(ヴェガ群島)は2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
北極圏の真南に位置する厳しい環境の中で、1500年以上前からケワタガモと呼ばれる渡り鳥の羽毛の採取や農業・漁業をしながら暮らしてきた人々の暮らしは自然と調和した文化的景観を形作っており、持続可能な開発の例であるとして評価されました。
Vegaには1万年以上前、石器時代から人類が生活していたことが分かる痕跡があります。
ケワタガモの羽毛(アイダーダウン)の採取
ケワタガモ(ノルウェー語:Ærfugl、英語:Eider duck)は北極海に生息する渡り鳥で、夏になると産卵のためにVegaへ渡ってきます。
ケワタガモの羽毛はアイダーダウンと呼ばれていて、防寒衣料などに使われる貴重で高価なダウンです。
Vegaの人々は1500年以上前からこのケワタガモの羽毛の採取をしていて、Vegaの中心的な産業となっています。
ケワタガモの羽毛の採取はケワタガモを傷つけることなく行われていることが特徴で、自然と共生した持続的な産業として評価されています。
Vegaの人々はケワタガモが卵を産み、そして巣立っていったあと、巣に残った羽毛を集めることで羽毛を採取しています。
島の人々は外敵から卵を守れるようにケワタガモ専用の小屋を用意し、ケワタガモが巣立っていくのを見守ります。
ケワタガモのやってくるLånan島へ行くツアーは6月・7月に行われています。
▼ツアーの詳細
▼Visit norway
ビジターセンターでは資料を見ることができます。
ビジターセンターにはカフェやお土産屋さんが併設しています。
ダウンのお土産などが売っているかな?と思いきや、羽毛製品はほとんど置いてありませんでした。
資料館への入館料は150クローネとちょっとお高め。
SUPしに西側の海岸へ
HelgelandやLofotenなどは海が綺麗なところが多いので、天気の良くて波が穏やかな日はSUPやカヌーなどを楽しんでいる人が多いです。
私たちも今回の旅行はSUPを持参。インフレータブルのSUPです。
Googlemapの航空写真を見る感じ、島の西側が小島がいっぱいあり浅瀬も多いのでSUP適地かなということで向かってみました。
海まで簡単にアクセスできそうな場所に駐車できました。
この日は近くの小島の間を昼と夜、3kmずつくらい漕ぎました。
Vegatrappa
2023年のNRKの視聴者投票でNordlandの一番美しいハイキングとして選ばれているVegatrappaへ。
日の入りのタイミングに登りに行きました。
標高350mの展望台までは2000段の階段(Trappa)を登っていきます。
22時に出発し、ゆっくり登って22時30分くらいに到着しました。
階段を登りきると、海岸からは見えにくいVegaの周りの小さな島々も見ることができて壮観です。
Vegatrappaは雨などでしばしば土砂崩れが起き階段が崩落し、再建を繰り返しています。
地形を見る感じ、いかにも…な場所に階段があるので仕方ないような気もします。
昨年の8月にも長雨の影響の土砂崩れで階段が崩落していますが今年は既に再建されていました。
登れてラッキーでした。
キャンプ場
今回はAdventure Vega Campingに2泊しました。
キャラバンスペースを借りて車を横付けしてテントを張りました。
1泊300クローネ、電源の利用込。
洗濯機は2つありました。
キッチン、トイレ、シャワーも綺麗です。
Vegatrappa付近にあるBase Camp Vegaというキャンプ場も海やVegatrappaへのアクセスが良さそうで魅力的でしたが、少し高めの値段設定だったのでこちらに。
ドライブ中に通りましたが、Adventure Campingよりテントスペースはかなり混雑している印象でした。
▼Google map
Vegaは歴史のあり、自然の美しい島です。
VegaのあとはLovund島へパフィンを見に行きました。
次の記事に続きます。