しろくま野遊びラボ

ノルウェーオスロ在住 自然豊かな雪国でのアウトドア記録

美しいHelgelandの島巡り①Brønnøysund

北極圏境界のすぐ南、1000もの島々から成るHelgeland(ヘルゲラン)に行きました。

特徴的な穴の開いた山 TorghattenのあるBrønnøysund、世界遺産の島Vega、パフィンの営巣地のLovundの3つの島を訪れました。

 

今回はhelgelandまでの道中と、BrønnøysundのTorghattenハイキングについてなどについて書いています。

 

▼前回の記事はこちら

shirokumanoasobi.com

 

▼全体の行程はこちら

shirokumanoasobi.com

 

 

Helgelandについて

Helgeland(ヘルゲラン)は北ノルウェーの南側に位置する自然豊かなエリア。

沿岸部には美しい海岸線と20,000もの島々、フィヨルドがあり、内陸部にはスウェーデン国境との間にある高山帯やノルウェーで2番目に大きな氷河があります。

HelgelandにあるVega島は世界遺産に登録されています。

 

ノルウェーの夏の観光地と言えばロフォーテン諸島が有名ですが、最近はオーバーツーリズム気味でどこもかしこも人だらけ。

そんな中でHelgelandはそこまで知名度が高くないエリアでありながらも、綺麗な海や沢山の山があり、ロフォーテンに劣らないくらいダイナミックな景色を楽しめる場所として近年はノルウェー内で人気になってきています。

 

Helgeland滞在中、聞こえてくる言葉の多くはノルウェー語。たまーにドイツ語。

ロフォーテンより圧倒的に人が少なく、静かで快適でした。

我が家のお気に入りのエリアになりました。

 

アトランティックロードとトロンハイムを経由してHelgelandへ

今日はお天気下り坂の予報。

北上すればするほど天気がよくなりそうだったのでÅndalsnesからHelgelandまでの移動日とすることに。

700km弱の大移動デーです。

 

まずはÅndalsnesからTronheimを目指します。

少し遠回りになりますが、アトランティック・オーシャンロードを経由して向かいました。

 

アトランティック・オーシャン・ロード

「世界で最も美しい道路」と呼ばれるAtlanterhavsvegen(アトランティック・オーシャン・ロード)

西海岸の8つの島々が8つの橋で結ばれている約8kmの道路です。

 

▼地図で見ると島の上に道路が伸びているのが分かります

 

曇り空なので写真がいまいちなものの、立派な橋がいっぱい。

途中で途切れているように見える橋など面白いです。

莫大な建設費用を投じて道路と橋が作られたので開通当初は通行料をとっていたそうですが、現在は建設費用も回収済なので通行料は無料です。

一番長い橋はStorseisund橋

 

▼もっと素敵な写真はVisit norwayにて

www.visitnorway.com

 

トロンハイムのKoie Ramenで夜ご飯

オスロ、ベルゲンに次ぐノルウェー第三の都市 Tronheim(トロンハイム)へ。

かつてのノルウェーの首都で、ノルウェーで最も大きい大学であるノルウェー科学技術大学(NTNU)がある街です。

 

雨もぱらつきそうだったので観光らしい観光は一切せず、オスロにもあるのにKoie Ramenで夜ご飯を食べました。

まぜそば
オスロと同じ味

 

Nordlandに入る

日が暮れ始めた頃、Nordland(ヌールラン)の県境が。

ノルウェーにある15の県のうち、Nordland、Tromsø、Finnmarkの3つの県が北ノルウェーと呼ばれていて、Nordlandは北ノルウェーの最南部の県に当たります。

 

Tronheim周辺はあまり大きな山はなかったですが、Nordlandを超えると立派な山々が見えるようになってきます。

Nordlandに入る

 

Brønnøysund

夕日を見ながらフェリーで島へ

Holnのフェリーターミナルから乗船してBrønnøysundへ向かいます。

BrønnøysundはHelgelandの中の南西部 Brønnøyという自治体の中心の街で、市庁舎などもBrønnøysundにあります。

大きめのスーパーや、酒屋、スポーツ用品店(Sport1)、衣料品、薬や雑貨などが手に入る店があるので、こじんまりした島ばかりのHelgelandの中で便利な場所だと思います。

個人的にはNormalがあるのがありがたい。

 

▼このショッピングセンターに大体まとまっています

maps.app.goo.gl

 

23時前、フェリーの甲板からの夕日がとってもきれいでした。

フェリーを降りて、Brønnøysundの街あたりまでの運転の間に小鹿2匹とヘラジカ、猫を見ました。

やはり夕暮れ時は野生動物との遭遇率高めです。

 

ちなみにこの日、Tronheimに向かう途中のフィヨルドでイルカを見ました。

運転中で写真が撮れなかったのが残念ですが、こんなところにいるの!?とびっくりでした。

フェリーに乗船

フェリーからの夕日

日の入り後1時間くらい
とっても綺麗でした

 

Torghattenハイキング

この日はBrønnøysundの有名な山、Torghatten(トルガッテン)へ向かいます。

ここは花崗岩でできた山の真ん中に穴が開いていて、そこを通り抜けることができます。

 

なぜ穴が開いたのか

NordlandにはDe syv søstre(セブンシスターズ)という山々の起源についての伝説があり、その中でTorghattenは、「矢が帽子を射抜いて、その穴の開いた帽子が岩になった」と言われています。

 

現実的な説だと、氷河期の終わりころに氷によって開いた穴が風化と波の影響で広がったのではないかと言われていますが諸説あるそうです。

 

▼参考

Torghatten – Store norske leksikon

De syv søstre (sagn) – Wikipedia

穴があいている

 

ルートなど

穴を通り抜けるルートで1時間弱の軽めのハイキング。

獲得標高200m、距離3.5kmくらいです。

山頂は258mで、山頂に行くルートもありますが今回はパスしました。

 

▼穴までのルートはUt.no参照

このあと通り抜けて海沿いを歩いて駐車場へ戻りました

ut.no

 

階段があり歩きやすい道になっていて、穴までは20分くらいで着きます。

穴の向こうに島々が見えるのがとっても素敵。

天然の額縁のようでした。

駐車場近くのトイレは新しくて綺麗
(駐車場もトイレも無料)

階段を登っていく

穴の向こうに島々が見える

海沿いを歩いて駐車場に戻ります

 

海から眺めるとこんな感じ

帰りのHurtigrutenからの写真(私は寝てて夫撮影)。

天気が良かったので寄ってくれたイレギュラーなルートだそう。

海から見ると全景見れてまた良い感じです。

伝説の通り、帽子のような形ですね。

船からのTorghatten

 

今日は以上です!

Vega・Lovund編に続きます。

SUPやパフィン観察を楽しみました。