しろくま野遊びラボ

ノルウェーオスロ在住 自然豊かな雪国でのアウトドア記録

DNTキャビンレビュー:Vassfarkoia

不便さを全く感じないVassfarkoiaのDNTキャビン

敗退のHøgverdeのあと、VassfarllkoiaのDNTキャビンに宿泊し、翌日はクロスカントリースキーを楽しみました。

 

前回泊まったVikerkoiaも十分良かったのですが、Vassfarkoiaの快適さを味わうと、これからもずっとこういうところに泊まりたくなってしまいます。

 

DNTのホームページ

hyttebestilling.dnt.no

 

GoogleMAP

goo.gl

 

DNTキャビンとは

また改めて記事を書きたいと思いますが、DNTとは「The Norwegian Trekking Association」の略で、「ノルウェートレッキング協会」という団体です。

 

ノルウェー最大のアウトドア関連組織で、150年の歴史があり、30万人の会員がいるそうです。

ちなみにノルウェーの人口は542万人なので、かなり多くの人が会員になっていることが分かります。

 

この団体が、登山やスキールートのマークアップなどもしてくれています。

 

この団体が運営しているキャビンを、DNTキャビンと呼びます。

キャビンは日本でいう山小屋のようなイメージでしょうか。

ただし基本的には無人です。

そのキャビンの数は、ノルウェー国内に、なんと550もあります。

登山口の麓にあったり、山頂にあったり、トレイルルートの途中にあったり、場所は色々ですが、DNTの会員になっていると、このキャビンのを手に入れることができ、格安で宿泊ができるのです。

 

詳しくはDNTのホームページをどうぞ

english.dnt.no

駐車スペースなど

キャビンの真横には車3台分くらいの駐車スペースがあります。

今日はすでにいっぱいだったのでキャビン前で荷物を下ろした後、2〜3分離れた場所に路駐しました。

少し広くなっているところに路駐

キャビンの外観

2021年に建て替えられたキャビンなのでかなり綺麗です。

3つの部屋に分かれています。

 

部屋の鍵は、写真右の赤いポストの中。(小さくてすみません)

DNTキーで赤いポストを開けると、それぞれの部屋の鍵が入っています。

 

注意点ですが、どの部屋を予約したのか忘れないようにしてください。

スマホでどの部屋を確認したか調べようと思っても電波が入りにくいので確認が困難

しばらく部屋が分からなくててんやわんやしました。

スマホならスクリーンショットを撮っておくといいのかもしれません。

外観

キャビンの中

今回、私たちが宿泊したのはFantebuというお部屋です。

新しい木の香りがします。

薪ストーブがあるとやはり雰囲気があっていいですね。

 

定員は9名です。

今回はドイツから移住してきたという4人家族と一緒に使いました。

 

一緒に使うといってもベッドルームは別々で、プライバシーを確保できる空間はあるのでほっとします。

着替えなどもしやすいです。(満員だとベッドルームも一緒になる可能性あり)

 

キッチンなどは共用で使います。

大きな窓から日が差して気持ちいい

充実のキッチン

カトラリーや調理道具が揃っているのは前回訪れたVikerkoiaも同じですが、Vassfarkoiaはオーブンとシンクがありました。

オーブンがあるなら次回はピザでも持ってきて焼きたいなと思います。

シンクがあると洗い物が楽でいいですね。

充実した調理道具

 

そのほか

洗面所あり

鏡と洗面台が置いているので歯磨きなどがしやすい

 

電気が使える

ソーラーで発電しているようで、電気が使えました。

ろうそくの明かりも雰囲気があっていいですが、やはり明るいと調理などもしやすくていいですね。

 

充電器の備えつきがあった

スマホの充電ができました。

充電端子はmicroUSB TYPE-B、USB TYPE-C、Lightningの3種類に対応するものでした。

 

べッドを使う時はシーツや枕カバーを持っていく

前回のVikerkoiaで同室だったノルウェー人のお姉さんは、シーツや枕カバーの代わりにシュラフを使っていました。

ただ、シュラフは禁止。と記載されているキャビンの部屋も存在するようです。

シュラフがだめな理由は羽が飛んだりするからなのでしょうか?シュラフの外側も綺麗ではないという考え方?

このあたりはイマイチルールが把握しきれていないので要調査です。

 

トイレ

部屋から出てすぐのところにあります。これまた新しくてとっても綺麗。

トイレ

宿泊料金

今回泊まったFantebuは、成人の会員価格で300NOK、非会員は425NOKです。

19-26歳のユース会員なら50NOKという破格。(もう少し若かったらよかった…)

 

4-12歳の子供に至っては会員なら無料です。

 

物価のとんでもなく高いノルウェーで、こんな素敵なキャビンに日本円で4000円弱/人で宿泊できるのは奇跡です。

 

今や日本の山小屋も素泊まり4,000円という価格設定のところは少ないのではないかと思うので、とってもお得に感じます。

しかも調理道具やカトラリーも持ってこなくてOK、充電もできるとなれば天国です。

 

このキャビンはほかに2部屋ありますが、ほかの部屋は、人数での料金設定ではなく、部屋ごとの貸し出しをしているようです。

 

他の部屋の定員、価格

・Bertebu:定員12名、1,100NOK/部屋

Bjønnebu:定員5名、800NOK/部屋

 

友人同士や、家族連れで、ゆったり気兼ねなく使いたい場合には、貸し切りできるのはうれしいですね。

定員に近いほど、一人当たりの値段も安くなってお得です。

 

ちなみにこのBertebuとBjønnebuという部屋はペットもOKです。この日は4匹くらい一緒にいたみたいでキュートでした。

わんちゃんと一緒に夕日を眺めていた隣の部屋の家族

大きな窓から夕陽が差して綺麗でした

また来たい素敵なキャビン

DNTのHPにはVassfarkoia周辺のアクティビティが紹介されています。

今回は翌日にクロスカントリースキーに出かけましたが、夏のハイキングコースも6つくらい紹介されています。

 

いろんなルートが楽しめるエリアにこんな素敵なキャビンがあるのは素晴らしい。

いつか再訪したいと思います。